『火學お七』観劇アンケートより抜粋
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50代女性
日本語って美しいですね。そして言葉と間が全てを支配する本をよくぞここまでと感動しております。
目線、指先。正気と狂気をさまようお七さんにぐいぐいと引き込まれました。女三人が白酒を飲むシーンが踏まれようと泥にまみれようと輝きを失わない力強さとしたたかさを感じて面白かったです。プロですね!
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50代男性

のっけから面白いセリフが沢山出てくるけど、これを芝居として成立させるのは大変だろうなと思いました。
それでもうまく成立させる手腕はさすがだと思いました。ハサミで紙を切る演出や額が面白かったです。打楽器の演奏も多彩で素晴らしかったです。

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女性

冒頭のセリフに痺れました。いつでも死んでも良いのに今は死にたくないという気持ち――普遍的です。そう思っているのに言語化はできないものです。先の読めない展開はなかなか良い。
お七の着物が何とも良い。良く見つけて来たと思います。とても上等のもので、時代性が良く出ている。(昭和30年代売春防止法施行の時代) マチスの絵も効果的。半鐘の音もよい。
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60代男性
妖しいおどろおどろしさ、お七のいのちに驚いた。音響効果が鮮やか。歌舞、抽象画のようだった 。


60代女性

過去と今との流れが交じりながら、女性の生き方やしがらみなど、演じる中で情景が浮かび、凄い演技だと思いました。

 DSC_7192_0001630代女性
これまで何度か岸田理生の作品の上演を観たり、戯曲も読んだことがあるのですが、あまり彼女の作品を良いとおもったことが有りませんでした。でも、今日の上演を観てはじめて岸田理生の作品を好きになれました。とても血の通った、心を動かされる作品でした。須川さんの演出がとても好きです。今後のおででこも楽しみです。
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30代女性

台詞一つ一つが素晴らしかった。岸田理生を初めて観たけど、原作も読んでみたい。三人娘の衣装が可愛かった。生パーカッションも素敵だった。


50代女性
スタートから釘付けで夢中になって、舞台の世界にあっと言う間に引き込まれてしまいました。思いテーマをマッチとパーカッションの効果音で、素晴らしい仕上がりでした。パーカッションの呼吸がピッタリで、相当脚本を読み込まれたのだろう。脚本の構成と、役者さんのセリフと、本当に重厚な作品で素晴らしかった。
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30代男性

言葉のチョイス、リズム、テンポが心地よく、軽妙だったが、終盤が若干くどく感じたのは自分の好みか。お七、女主人、鋏屋の役者さんの芝居が際立っていた。
 
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50代女性
この舞台を見る前に「八百屋お七」を読んでみました。吉三に会いたい一心で火をつけた女の子。何か心の望みが有るなら「火」をつけなさい。つけなくては何事も起こせない!と伝わって来ました。私にその「火」がつけられるか・・・?つけるべきか・・・?




20代男性

最初独特の言い回しとかに翻弄されて、ストーリーを追うのに必死でした。しかし当日パンフレットにも書いてあるように、役者さん達の声や、パーカッションの生音などのサウンドを聞いているうちに、その言い回しがクセになり、物語も次第に見えてきました。正直もっと恐いものを見せられるのではとビクビクしてましたが、とてもとても楽しませて頂きました。

女性

芝居はいつも分かりやすいものしか見なかったのですが、たまにはこういったモノも見なくてはと思った。
作品は初めから最後までを通して、線香花火をした後のような寂しさ残って、この後スイカを食べて夏を感じて気分を盛り上げなくてはと思いました。おででこさんの公演は今回が初めてなので、普段は違う作風という事なのでまたお邪魔させて頂きます。

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20代女性
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アングラを見るのは2回目なので、定義が曖昧なのですが… 今回は特に、音・光・場・衣装含めた総合芸術としての世界観の仕上がりが高いと感じました。みんなで動き回る場面の集中の密度が益々高まったように感じました。 また、役者個々の魅力が活きている点、単語の味わいが強い点、いつもながら秀逸でした。 とくに"暦"という言葉が脳内で反響した。 いかにも、女が書いて女が創り上げたという臭いがする仕上がりで、終盤の、女優が雛段に勢ぞろいするところなど、たまらなかった。




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