岸田理生アバンギャルドフェスティバル リオフェス2024参加作品

くぐつ語り 終の栖・仮の宿~川島芳子伝~


「男装の麗人」川島芳子。
清王朝の王女として生まれた少女は、ラストエンペラー「愛新覚羅溥儀」の血族でありながら、日本人の養女として育ち、一族の宿願である清王朝の腹壁を託されたが、戦後日本のスパイとして中国国民党に銃殺された。1988年の初演時「紀伊国屋演劇賞」を受賞した本作は岸田理生の傑作戯曲である。

10人以上の人物が登場する本作を、昨年は京都「芦見谷芸術の森」で、4人の俳優のみによって、朗読公演として上演したが、今年は5人の俳優と、オーストラリア・アボリジニの楽器「ディジュリドウ」の生演奏を加えて、演劇公演バージョンとして上演する。

リオフェス2017参加作品「宵待ち草」(@こまばアゴラ劇場)以来の東京公演となる。
出演者はみな、おででこ須川弥香とのクリエイションに度々参加して来た強者たちで、演出との信頼関係も確か。実験的な演出からの要求を咀嚼し俳優自身のアイデアも盛込みつつ、立体化に挑戦してくれている。今回の見どころの一つは、この俳優たちにある。それぞれが担う複数の役をどのように変えて行くのか?あたかも服を着替えるように役を着替えるような、もしくは仮面を付け替えるだけで別の人物が現れるような、カジュアルでいて確かな変化は見ていて面白く飽きさせない。

会場の「絵空箱」は、おででこ第一作目、2011年「読む小泉八雲」と、2012年「僕らの神話2012年に読む古事記フルコトブミ」を上演しているが、10年以上の時を経て、今年3たびの「絵空箱」という空間とのコラボレーションもとても楽しみである。
原作タイトルにはない「くぐつ語り」が今回のおででこ版であえてつけ加えられているその意味は、是非本番のステージで目撃してください。

チラシ表

「くぐつ語り 終の栖・仮の宿-川島芳子伝」

・出演 山谷勝巳 知野三加子 山岡弘征 本庄由佳 須川弥香 南雲康司(ディジュリドゥ演奏)

・作 岸田理生
・上演台本・演出 須川弥香
・舞台監督・人形制作・大道具 大野耕治
・照明プラン 吉野翼
・受付・制作 神崎ゆい

・会場 PerformingGallery&Cafe絵空箱
 東京都新宿区山吹町361 誠志堂ビル1~2階
 (有楽町線「江戸川橋」駅 徒歩2分/東西線「神楽坂」駅 徒歩9分)

公演日程画像2024-05-08








・料金 前売り券4500円 当日券5000円(1ドリンク付)
・予約 カンフェティ https://torioki.confetti-web.com/form/3090

・主催:おででこ

・共催:理生さんを偲ぶ会 岸田理生アバンギャルドフェスティバル実行委員会

・協賛:PerformingGallery&Cafe絵空箱

・協力:芦見谷芸術の森 theatrical factory office force 劇団 S.W.A.T!




チラシ浦



岸田理生没後20年を経て、時代を巡り、新たな岸田理生世界の幕が開く 
岸田理生アバンギャルドフェスティバル リオフェス2024 全ラインナップ

omote4x
ura4x