【演劇実験ユニット おででこ VOL.6】
Ito・M・Studio 10年祭〜伊藤正次追悼〜参加作品
あ・ら・かると岸田國士
(雅俗貧困譜、是名優哉、軌道より)




『あ・ら・かると岸田國士』


雅俗貧困譜ー昭和10年、
是名優哉ー昭和4年、
軌道ー大正15年。
約百年前に書かれた、岸田戯曲の三本を、全くの独断でチョイスして、ちょっとミックスしてみた。
時代は日中戦争突入前。
今と同じく人々は金に振り回され、それでもひたむきに生きている。
借用書、資本、取り立て、借金、利息、差し押さえ…戯曲の中に散らかる、金にまつわる味気ない単語たち。
でも何故か、岸田戯曲の登場人物たちの口を通すと、いささか牧歌的な響きや、知恵や品や、照れといったものが表れるのは何故だろう。金よりも大切なものがあるってことを、まだ日本人が知っていた、懐かしい時代のお話し。

「それ見給え、世間はみんな困っている!」

【会場】Ito・M・Studio(東京・代々木上原)
【公演期間】2014年8月6日~10日
【原作】岸田國士
【総合演出・構成】須川弥香
【出演】山谷勝巳、神戸誠治、塚本千代、山下潤、野口清和、知野三加子
◆森山裕子・◇安藤繭子(ダブルキャスト)
前原滉、丸子聡美、松尾武志、山田隆史、今井寛大、須川弥香
【舞台スタッフ】高木祐典+チーム高木
【舞台美術】根本大愛
【宣伝美術】水野悦、八木美乃(Studio Cue Inc.)
【制作】磯見美麦之
【協力】(株)アイ・ドルフィン、エビス大黒舎、ヴォイスガレージ


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役者紹介・演出挨拶↓
当日パンフレット

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観劇アンケートより抜粋

20代女性
入った瞬間セットの素敵さにびっくりしました。衣装も並んだ時鮮やかで素敵でした。
“三本立て”という感じかと思っていたのですが
物語が交錯しながら進んでいくのがとても面白かったです。
 最初は行間(間合い?)についていけなかったのですが、
途中から小説を読む感覚で観入ってしまいました。
ここまで文学的な劇を、実は初めて観たかもしれません。お疲れさまでした。

30代女性
開場中の音楽から、世界に入っていました。
10数年前、ここ(Ito・M・Studio)で観た岸田作品と伊藤先生の姿を思い出して、
カーテンコールで涙が出ました。 いいお芝居、ありがとうございました。

30代男性
レベルが高く、濃密な時間でした。ありがとうございました。