gate#16「あたしたちの生涯で一番幸せな日」

12月15日、16日全4ステージ終了いたしました。応援有難うございました。
人間が集まって集団で創作していく過程では色々と起こります。今回も色々と有りましたが、公演当日はKAIKA、 gateのスタッフチームにがっちり支えていただきとても心強かったです。オーディションで選ばれて、おででこ須川演出はお初で、難しい要求に応え続けてくれたキャスト4人にも本当に大感謝です。可愛くて恐くておかしくて痛ましくて…一言ではコメントできない深い作品になりました。

(撮影:脇田友)gate"16公式FBページより

48367752_990692171115334_1487940743380074496_o
48368058_990691497782068_6665678227077332992_o
48369142_990149134502971_5215266194965135360_o
48382201_990149127836305_1070482974614487040_o

お客様の反応
その①:とても面白かったです!!海外戯曲も面白いですね。日本の古典もですが、海外の作品はより一層人間社会の普遍性を感じます。25分、初め短いなと思いましたがなんのその!!凝縮した内容に大満足でした。4名それぞれの役割も社会の目が凝縮していて、それぞれがそれぞれの役割をきちんと果たしていました。キャストの皆様も好演でした!


その②:独裁政治やカトリシズムへの批判はエッセンスであり、メインは排除の構造を浮き彫りにすること、と勝手に解釈。ありえへん設定にして予防線張っておきながら、人物の年齢設定や時代背景でもって説得力を持たせつつ、テーマを際立たせる。深い。それを日本人が読んだり観たりしたときに違和感なく作品世界に入らせる訳を出せる翻訳者さん、すごいっす。そして、時代と場所を超えた普遍的な何かを半時間の舞台で伝えることができる、演出家さん、さすがです。どの役者さんもいい味出してはったけど、Amelia 役の子の可愛さと残酷さが相互に引き立ってゾクゾク。

=====================
二団体による公演でしたが、諸事情によりおででこ単独公演となりました。
それに伴いチケット料金も半額になりました。おででこは、この企画に参加できたことを本当に嬉しく思っています。ぎりぎりまで、今回のチームで面白くしていきたい。
どうぞ応援に来てください!
チケット予約→当日清算受付
=====================
おででこ

『あたしたちの生涯で一番幸せな日』

原作:"El día más feliz de nuestra vida" by Laila Ripoll
翻訳:田尻陽一
演出:須川弥香
出演:葵とまと 阿僧祇 久保穂乃佳 作田史織
profile:
2010年東京で始動。俳優の須川弥香が全作品の演出を担う。小泉八雲、古事記、太宰治など、小説や評論から作品創作する一方、岸田國士など既成戯曲を丁寧な読解と俳優力の追及により今日的な視座で再構築することにも挑戦。2017年拠点を京都に移し、生活の中に演劇がある豊かさを市民と共有する「珈琲店で戯曲を読む会」の活動を展開中。
演出からのコメント:
「あたしたちの生涯で一番幸せな日」という、華やかなタイトルとは裏腹に、劇中で展開するシーンには暗い笑いがこみ上げる。無邪気さと残酷さをあわせ持つ、8歳になる四つ子の女の子たちの誕生日前夜に起こる"ちょっとしたこと"から、幸せの形や信じる事すらも押し付ける、私たち社会の暴力性が透けて見えて面白い。
大石ディレクターより:
fromスペイン。フランシスコ・フランコ総統の時代、少女たちの誕生日前夜・聖体拝領の前夜を描いた作品です。翻訳の素晴らしさもあり"海外戯曲感"はかなり少なく、言葉がスッと入ってきますが、だからこそ強烈に浮かび上がってくる文化の差異。岸田國士戯曲などの演出で高い評価を受ける須川さんが描くこの人間模様、想像するだけでヒリヒリします。確証が無いですが、おそらく本邦初演(!)です。

うんなま
『城壁の前での大いなる弾劾』

原作:"Große Schmährede an der Stadtmauer" by Tankred Dorst
翻訳:宮下啓三
演出:繁澤邦明
出演:うんなまフレンズ
profile:
演劇要素と遊び心を目一杯駆使して、独自進化満載の作品を上演する団体。作風は「ジャンル:うんなま」「新しい音楽」「現代性と演劇的猥雑さの両立」と言われたり。ウイングカップ7最優秀賞受賞、平成30年度次世代応援企画break a leg選出。2018年は大阪、東京、伊丹、神戸と上演を重ねましたが、締め括りは京都になりました。
演出からのコメント:
うんなま、海外戯曲の上演は初になります。『城壁~』は所謂「不条理劇」ですが、うんなまは普段の作品も結構意味不明だし、仲良くやれそうです。「弾劾」とは、「罪や不正を調べ上げて公開し、責任を問うこと」だそうです。なんだかワクワクしませんか?このワクワクの理由を考えつつ、作品と今を畝らせつつ、演劇にします。
大石ディレクターより:
fromドイツ。ドルスト氏は元々人形劇の作家からスタートしたそうです。彼はこの戯曲について「悲劇ではなく、むしろ馬鹿げていて、グロテスクな寓話である」と言っています。人間の道徳を描きながらも馬鹿馬鹿しさをはらんでいるこの作品、アバンギャルドで型にハマらない作品を得意とするうんなまとは正に最高の出会いじゃないでしょうか。こちらは関西初演(!たぶん)です。
■日時
12月15日(土)15:00~/19:00~
12月16日(日)11:00~/15:00~
※開場は開演の30分前です。
※上演時間は約90分を予定しています。
各回とも、おででこ・うんなま両作品をご覧いただけます。

■チケット※日時指定・全席自由
一般 前売り2000円 当日2300円
around大石(25~30歳) 前売1700円 当日2000円

■予約 イープラス http://eplus.jp
URLからアクセス、またはファミリーマート店頭にある端末、Famiポートより直接ご購入下さい。
※当日清算の取り扱いはございません。

■会場 KAIKA
京都市下京区岩戸山町440江村ビル2階
阪急京都線「烏丸駅」23番出口、京都市営地下鉄「四条駅」6番出口より徒歩8分
新町高辻交差点の北西角、1Fがファミリーマート

■gateスタッフ
gateディレクター|大石達起(IN SITU)
舞台監督|脇田友
制作|河合厚志(押ボタン制作) 植村純子
チラシデザイン|大原渉平(劇団しようよ)

■主催・お問い合わせ
NPO法人フリンジシアタープロジェクト
tel:075-276-5779(平日10~18時)
e-mail:acs_kaika☆fringe-tp.net(☆を@に変えて送信してください。)
http://www.fringe-tp.net/gate.html