11月から2月までの4か月間。
おででこワークショップを開催します。

講師:おででこ演出「須川弥香」
毎週土曜日の午後。1:30-17:00
場所は、北区周辺の稽古場

この秋冬のテーマは、
「自由なからだの獲得」「そのからだから発話する確かな技術」
4か月間の目標:各々一本一人芝居を完成してもらいます。
 
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演劇という表現手段を選んだ表現者にとっては必要不可欠な要素です。
特に舞台というフィールドで、全身を晒す舞台俳優にとっては終わりのないテーマです。免許皆伝とか、昇級とかあれば分かりやすくて安心かも知れませんが、演技は点数が付けられないのに、その俳優の状態の良し悪しがあからさまに見えて、その状態も常に移ろいやすくてナイーブです。人の評価は一つの目安ですが、これも絶対では有りません。

でも、私たちは知っています。見る者の胸を打つ表現とそうではない表現があることを。

良いの悪いの、
浅いの深いの、
リアルとかリアルでないとか、
上手いとか下手とか、
面白いとか面白くないとか、

よく何気なく言ってます。

しかし、何をもってして私たちはそう区別しているのでしょう?
これもとても曖昧です。
ただ確かに「そう感じて」います。

「その人が有名だから?」
困ったことにこれは時として説得力が有ります。ですが、今は外したい基準です。

さて、どうですか?
何を持ってしてそう感じているのか?

なかなか難しいですね。


おででこワークショップは、「そう感じて」いる自分の感覚を育てます。

もしかしたら、今のあなたの感覚は確かでは無いかもしれません。
感覚が鈍くて基準が低いことも有るでしょう。
どうしても有名無名で判断してしまう~!そういうことも有るでしょう。
では、今の自分の基準の低さも認めてあげて下さい。
認めることが感覚をひらく第一歩です。
すこしずつひらいて行きましょう。

そのために、柔らかで自由な肉体と、自分の感覚を信じる勇気の獲得を目指します。思考や知識や常識に惑わされずに、目の前の物を有るがままに受け取る、赤ん坊のような素直な感性を取り戻します。
(柔らかい肉体とは、ダンサーのように開脚が180度出来るとかとは関係ないので心配しないでください。)

演劇創作現場では、演出が居て、役者が居ます。作家が別にいることも有ります。それぞれ果たす役割が違います。おででこ演出の須川弥香は、既に10本以上の演出を手掛けていますが、演劇歴30年のそのほとんどのキャリアを役者として過ごしてきました。国内外沢山の演出の元で、様々な作品と方法論に出会い、役者として作品創作を担って来ました。つまり知識として知っているのではなく、自分のからだを実験台にして、その方法を試し、確かに手ごたえの有った方法は、遠慮なく持ち帰り、その後の自身の創作に取り入れています。


須川弥香のプロフィールは→おででこ須川弥香
おででこ作品未体験の方は、公演情報カテゴリ内→お客様のコメント


だから、おででこワークショップは、○○メソッドを紐解くと言うものではありません。
何か確かな看板が欲しい方には向きません。
ただし、○○メソッドの要素も多分に含まれてきます。目的は個々の役者の感性をひらき、クオリティの高い創作を担えるようになるためですから。おででこ主宰、演出であり、役者である須川弥香が、これまでの演劇歴の中で出会ってきた、これを身に付ければ強いな~!確かに有益だな~!自由で楽しくてパワフルだな~!と感じたあんなことやこんなことを全てお渡しして、さらに発展させて行きます。


今回のテーマは、
「自由なからだの獲得」「そのからだから発話する確かな技術」


〇毎週土曜日の午後。1:30-17:00(第五週目の土曜日はお休みです。)
〇料金:一回2000円  月謝4回分前納の場合7500円。
〇場所は、北区周辺の稽古場
〇参加資格は問いません。
〇遅刻は禁止です。遅刻するならその日は休みましょう。
 電車遅延など場合も、すぐに参加は出来ません。ワークの区切りが付くまでは、見学に成ります。

演劇創作は集団創作です。良いものを生み出す稽古場には良い空気が満ちています。稽古場の空気を作るのは、その場にいる人全員の責任です。稽古場では全ての事に興味を持ってください。自分のからだや内面への探求と同じくらい、稽古場にいる全ての人やものに興味を向けて下さい。


おででこでは来年の企画を現在進めています。
7月8月には京都の山での野外公演も予定しています。

ご質問は本サイト「問い合わせフォーム」からご遠慮なくどうぞ。

このワークショップで出会った方の中から、今後の創作を共に担う方に出会いたいと考えています。
ワークショップの受講だけを希望しているという方も歓迎しています。

お久しぶりの方との再会と新たな才能との出会いを楽しみにしています。



                        おででこ主宰、須川弥香