【観客アンケート有り】
2016年8/28(日) 芦見谷野外シアターこけら落し 
主催:世界芦見谷化計画実行委員会/おででこ
                
12:00Open
12:00-14:00京都清水焼「ろくろ体験」
14:30パフォーマンス開始
①『The Mysterious DEATH』(不思議な死神・死とはかくも奇妙なもの)出演:URARA
②『蛙の消滅』作:宮澤賢治 出演:本庄由佳
③『駈込み訴え』作:太宰治 出演:鈴木陽代
④おででこ『読む小泉八雲』作:小泉八雲 演出:須川弥香 出演:須川實洽、荒木俊雅、本庄由佳、須川弥香。
19:00 世界芦見谷化計画実行委員長須川眞一挨拶・終演
19:30 「細野口バス停」への送車〈2便目〉出発

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芦見谷に滞在し、流れる時間と空気を味わって欲しいと、この7時間強にわたるプログラムを組んだが・・・

朝から本気で降っている雨。
夏の終わりを告げるかのような、京都北山特有の”北山時雨”か?
おまけに今年、東北から北海道で大変な被害をもたらした、台風10号が関西に迫っていたこの日。
分厚い雲を恨めしげに眺め、どうにもテンションが上がらない。

「・・・お天気って~、主催者の人徳?気合?に尽きるんじゃないんですかあ~?・・・」
今年の7月、「火學お七」に出演していた若い俳優が言い放ってくれた言葉が、今さらながらに突き刺さる。


「竜神さまが喜んでると雨になるんですよ~野外公演は雨が盛り上がりますからね」
そんな主催者の心を知ってか知らずか、出演者鈴木陽代さんの言葉が優しい。

残念だが、観客の出足を抑えるには十分過ぎる天候。雨脚も幾分強くなったようだ。
しかし、雨天決行を広報している以上、たとえ観客が誰も来なくても、準備万端調えるだけ。お客様来場時間までに遣る事はまだまだある。朝ご飯を食べつつも打合せを進める。

7:30、空間づくりリピーターのアサカ氏が、鳥取から到着したのを皮切りに、
川越から、岡山から、長野から、京都市内からも、続々とお手伝いの方々が到着。
キャストの皆なも会場周りの清掃にご協力。

9:30、清水焼体験指導の良太氏、声明でゲスト出演の實洽氏、東京からはテノール荒木氏も到着し、おででこ「読む小泉八雲」出演者が全員集合。
10:00声明の實洽氏とグレゴリオ聖歌荒木氏のコラボ部分を自主的にリハーサル。演出・出演のおででこ須川は、制作雑務が終わらずリハ欠席・・・

激しい雨脚の中ろくろ体験のテントを張り、012
会場内の看板も設置し、
受付嬢も浴衣に着替え、受付回りの準備も整い、Open時間 12時。

12:30、一便目のバスで来場のお客様到着。
東京から3名も~!嬉しいです~

体験してほしかった川遊びは雨では出来ない。
山の散策も足元が悪い・・・
ならばと、ろくろ体験が人気!
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パフォーマンス開始の14:30を目指し、来場者が増えてきて、雨も次第に止んできて・・・
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そして開演時間の14:30・・・
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あ?あれ?
なんか日差しが出て来ましたけど~ ?


①『The Mysterious DEATH』(不思議な死神・死とはかくも奇妙なもの)出演:URARA022042











                                                                                       ②蛙の消滅』作:宮澤賢治 出演:本庄由佳

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073「蛙の消滅」中、ステージ前のモリアオガエルの池に現れた蛇
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115③『駈込み訴え』作:太宰治 出演:鈴木陽代

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④おででこ『読む小泉八雲』作:小泉八雲 演出:須川弥香 出演:須川實洽、荒木俊雅、本庄由佳、須川弥香。

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14:30から18:30まで、4つのパフォーマンスを上演している間、芦見谷の上空は嘘のように晴れ渡りました。
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奇跡と言うなら奇跡だったのかも?芦見谷に神さまが居るなら、許してくれたとも言えるかもしれない。
終演後、挨拶が終わり、すっかり日が落ちたステージ上で、集合写真を撮っていた時、再びポツ、ポツと、雨が落ちて来ました・・・!
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この他の写真は、Facebookのアルバムページ芦見谷野外シアター杮落しアルバムにアップしています。
どなたでもご覧いただけます。
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この日のご来場者30名、お手伝い10名、キャスト・主催者9名=約50名の方が芦見谷に集まりました。

悪天候にも関わらず、お越し頂いた観客の皆さん。実際に現地でお手伝い頂いた方。
この事業に資金協力頂いた方。アクションしなかったけど気にしてたよと言う方も、

本当に有難うございました。沢山の想いに支えられて、始めの一歩が無事に終わりました。


以下、迫力の「駆け込み訴え」を披露してくれた鈴木陽代さんが、終演後すぐにFacebookでアップされていた素敵な文章。主催者の想いをピタリと表現して下さっているので拝借致します。(陽代さん有難う~)

京都芦見谷のこけら落とし公演から戻ってきた
あの劇場をなんと言葉にすればいいのかわからない

一年前はただの原っぱが舞台になっていた
一年前はただの小山が客席になっていた

舞台と客席の間には小さな せせらぎ があって
一年前はそれを潰してしまおうかなんて話もあったように記憶している
でも、その せせらぎ にかかる枝に
モリアオガエルが毎年タマゴをうみつけるので
活かしておくことになったんだ

そして今年、人間が必死で舞台を勤めてる前で
オニヤンマが飛んできて交尾しながら
せせらぎにタマゴを産みつけてる
ヘビがカエルに飛びかかっている
カエルはものすごい跳躍で間一髪、命をとりとめた
引き続き精一杯飛び跳ねて一目散に逃げ
ヘビは悠々と水を渡りながら逃げるカエルを見つめている
そのヘビの優美さといったら
王様みたいだった

こんな命がけのドラマが繰り広げられてる前で
お芝居してきました
気持ちいいくらいバカバカしいこと!

自分のことはわかりませんが
他の三演目の表現者はピッチピチに生きていました
珍しく写真をいっぱい撮ってきたので
少しずつアップしていこうと思います
本当にすばらしいパフォーマンスでした

さて、最後を締めくくる挨拶で
芦見谷劇場実行委員長のしんちゃんは
「僕とまさこさんは この山に命を終えるつもりで入ってきました。けれどいつの間にか ひっくり返っちゃって 生み出す毎日です」とご挨拶されていた
そういうことなんじゃないのかしら この劇場の宿命は。

今年の夏は
山に入っては街にもどるというのを何べんも繰り返した
しかも最後はお芝居をひっさげて山にはいった
ちょうどあの世とこの世を行き交ってるようにも思う
山から街に戻る道中
身体の奥がきゅーっと縮こまってくるのがわかる
それでも今のところ私はこちらで生きることを選んでいる
・・・・・ 


 【観客アンケートから】

・野外での催しとても気持ちよく、自然の演出太陽の光も良かったです。外のステージで見る演劇は初めてで良かったです。

・自然と一体化した舞台で今までにない体験でした。良いタイミングでひぐらしが鳴き、カエルや蛇が出て来て自然と共鳴しましたね。上を見上げると木々に囲まれた空が見えて素晴らしい環境でした。そして、何よりも俳優の皆様の熱演!!!素晴らしかったです。

・刻々と変化する音と光の中で、大自然に浸りながら、ゆったりと観劇することが出来たことは、何も変え難い体験となりました。ありがとうございました。

・生き返った心地です・・・!今日ほど”芝居はナマモノ”を実感したことは無いです!あまりにみなさん気分良さそうに演られていたので、自分もやりたくなりました。荷物預り所が有ると良いな~

 ・カメラのファインダーから見た女優さんの素敵な表情に魅せられました。有難うございました。 


アンケートへのご協力有難うございました。
これからも色んなアイデアを吸収して、より素敵な環境に、少しずつ育てて行きます。