おででこの生い立ち

おででこ、という言葉を辞書で紐解いてみる。

【おででこ】
1.江戸中期、放下師(ほうかし)などが見世物に使った人形。ざるを伏せて開けるたびに異なった人形を出した。
2.御出木偶芝居(おででこしばい)の略。

じゃあ御出木偶芝居って何なの? さらに紐解くと「江戸三座」以外の小芝居だという。
おででこ人形を用いた大道芸的なところから出発したのが御出木偶芝居。
 
そもそも「江戸三座」は時の幕府から興行特権を認められていた三大歌舞伎劇場のこと。
 
ここからもわかるように、おででこは市井の生まれ。
劇場という枠にも演劇の枠にも縛られず、俳優自身の肉体を「木偶人形」のごとく扱うことで面白い実験をしようと2010年に出発した演劇実験ユニットだった。


実験から劇団へ


おや、なぜ過去形? と思われた方は勘がいい。
そう「おででこ」は6年間の実験期間を経て、2016年から正式に劇団を名乗ることになった。
 
これまでも上演の舞台として「バー」「お寺の宿坊」「カフェ」「アトリエ」「ガレージ工房」「野外ステージ」など、さまざまな空間を使ってきたが、これからもそうした実験精神に変わりはない。
 
ただ、もっと「演劇が持つ効能」を多くの人に知って触れて感じて取り入れてもらいたい。
そのために、実験を言い訳にせずよりいろんな世界にこちらからアプローチしていく。そのための劇団への進化である。


おででこが演劇以外のことも真剣に遊ぶ理由


さて、おででこは演劇をつくる以外のこともたくさんやる。
京都芦見谷の何もない山の中にゼロから野外ステージをつくるなんてこともその一つ。
 
自分たちでなんでもやる。味わって欲しいのはものより時間の豊かさ。劇団だけど演劇のためだけに自分を生かすのではなく、今を生きる自分の可能性をもっと高める楽しみ。そんな楽しみを知ってる自分はきっと周りの世界へもいい影響力を持つ。そして演劇はそのための最高のツール。
 
どちらかが一方的に与え教えるのではなく、お互いに与えあい学び合う。そんな「人間」になるきっかけがつかめる場所。それが「おででこ」であればいいなと思う。
 
いろんなものに縛られている自分を、演劇と自然の力で解きほぐし本来の人間の力を取り戻す。そんな探求を一緒にやれたら面白いんじゃない?


おででこ活動三本の柱

  • 年数回の公演
  • 不定期で開催するワークショップ
  • 京都芦見谷での、野外ステージ造作と創造活動


こんな考え方の団体、やってること「好きかも」とピンと来たらいつでもどうぞ。お待ちしています。